基板表面を守るTUF Thermal Armor

TUFシリーズのマザーボードの表面を覆うアーマーが「TUF Thermal Armor」です。このアーマーは、マザーボードの表面に風を通すことで基板表面の放熱を早めると共に、もっとも大きな熱源であるビデオカードの熱をマザーボードの表面に到達させないための役割を持っています。アーマーのバックパネル部分にはファンを搭載しており、アーマー内に常に新鮮な外気を送り込みます。電源回路部分には開閉可能なバルブ（Flow Valve）を備え、バルブからアーマー内に風を入れられるようなトップフロークーラー搭載時にはバルブを開け、風を入れることができない液冷クーラーなどを搭載する場合にはバルブを閉じて使用できるようになっています。

基板の裏側を守るTUF Fortifier

マザーボードの裏面を覆うアーマーが「TUF Fortifier」（TUFフォーティファイアー）です。このアーマーは、基板の裏側からの放熱を早めるもので、とくに電源回路の温度を7℃ほど下げることができます。また、基板のたわみを防ぐ役目も持っており、最大10kgの荷重にも耐えることが可能です。

マザーボードのホコリを取るDust de-Fan

アーマーのバックパネル部分に搭載しているファンには「Dust de-Fan」機能を搭載しており、PCの起動時または使用中の好きなタイミングでファンを逆回転させることができます。ファンを逆回転させることによって、アーマー内に付着したホコリを外に排出することができます。逆回転させるタイミングは、PC起動時またはPC使用中に一定間隔で実行することができ、どれだけの時間逆回転させたいかということも設定できます。

12個の温度センサー＆9個のファン端子

TUFシリーズは、スタンダードシリーズとR.O.G.シリーズよりも多くの温度センサーとファン端子を搭載していることが大きな特徴となっています。ATXマザーボードのSABERTOOTH Z97 MARK 1およびSABERTOOTH Z97 MARK Sの場合には、12個の温度センサーと9個のファン端子を搭載しており、付属の「Thermal Radar 2」アプリケーションですべての温度センサーの監視と、その検出温度に応じたファン制御を行うことができます。マザーボードを長期間連続稼働させるためには、マザーボード各部の温度をしっかりと把握し、高温になる場所をなくす必要があります。TUFシリーズのThermal Radar 2を使えば、マザーボードの状態を完全に把握することができ、隙のない温度制御を行うことが可能です。

ビデオカードのファン制御も可能

Thermal Radar 2では、ASUSのGTX7xxシリーズビデオカードのファンを認識することができ、TUFシリーズの高度なファン制御機能でビデオカードのファンを制御することができます。ファンの仕様や個体差を検出する自動認識機能も使えるので、ビデオカードのファンコントロール機能を使用する場合よりも、より緻密なファン制御を行えます。

温度監視＆ファン制御用の
専用プロセッサーを搭載

TUFシリーズでは、温度センサーとファン端子の数が一般的なマザーボードよりも格段に多いため、その制御負荷がかなり高くなってしまいます。そこでASUSでは、温度監視とファン制御を行うための専用プロセッサーである「TUF ICe」を搭載しました。専用プロセッサーを搭載することで、高度な温度監視とファン制御を行っても、CPUへの負荷をゼロに抑えることができ、マザーボード単体での完全な制御が可能となっています。

ヒートシンクタイプの新型チョークコイル

TUFシリーズには、表面の形状をヒートシンク状にすることで放熱性能を高めた、特性のチョークコイルを使用しています。この「TUF New Alloy Chokes」は、一般的な四角いチョークコイルと比較して表面積が18.5％広くなっており、動作時の温度を約9℃低く保つことができます。

-70℃～125℃対応の
日本製チタンコンデンサ

コンデンサには、-70℃～125℃の温度でも動作が可能な、日本製の「TUF Black Metallic Cap」を採用しました。一般的に高耐久コンデンサと呼ばれているコンデンサであっても、対応温度は-55℃～105℃程度なので、TUF Black Metallic Capはより過酷な環境でも使用し続けることができます。また、優れた耐久性を備えており、105℃環境での耐久性は10,000時間を誇ります。一般的な高耐久コンデンサは2,000時間程度なので、耐久性は5倍にもなります。

米国国防総省の規格をクリアしたMOSFET

MOSFETには、米国国防総省のMilitary Standard規格をクリアした「TUF MOSFETs」を使用しています。もちろん高耐久であることが特徴ですが、それだけではなく低RDSなMOSFETとなっており、動作時の抵抗が少なく高効率なことも特徴です。